From the New World-しがない塾講師のつぶやき-

日々思ったことをつぶやいていきます。主に教育(受験)のこと、趣味(鉄道・旅行)のことが中心です。

【都立中適性検査分析】リンク先一覧

「都立中適性検査分析」の記事へのリンクは以下の通りです。

 

1.令和2年度

東京都立中共同作成問題 適性検査Ⅱ

hyakuichi-101.hatenablog.jp

 

東京都立白鷗高附属中 適性検査Ⅲ

hyakuichi-101.hatenablog.jp

 

東京都立富士高附属中 適性検査Ⅲ

hyakuichi-101.hatenablog.jp

 

東京都立両国高附属中 適性検査Ⅲ

hyakuichi-101.hatenablog.jp

 

2.平成31年

東京都立中共同作成問題 適性検査Ⅱ

hyakuichi-101.hatenablog.jp

 

東京都立武蔵高附属中 適性検査Ⅲ

hyakuichi-101.hatenablog.jp

 

東京都立両国高附属中 適性検査Ⅲ

hyakuichi-101.hatenablog.jp

 

 

3.平成30年度

東京都立白鷗高附属中 適性検査Ⅲ

hyakuichi-101.hatenablog.jp

 

東京都立両国高附属中 適性検査Ⅲ

hyakuichi-101.hatenablog.jp

4.平成29年度

5.平成28年

6.平成27年

東京都立大泉高附属中 適性検査Ⅲ

hyakuichi-101.hatenablog.jp

 

 

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平成31年度 東京都立中共同作成問題 適性検査Ⅱ分析

平成31年度 東京都立中共同作成問題 適性検査Ⅱ

2019年2月3日 実施

45分・大問3問(大問1は算数、大問2は社会、大問3は理科)

※すべて使用しているのは

立川国際、南多摩、両国高附属、白鷗高附属、富士高附属、大泉高附属。

桜修館、三鷹は大問1のみ独自問題差し替え、

小石川、武蔵高附属は大問2のみ独自問題差し替え。

 

  • 大問1

テーマは「学校生活最後のお楽しみ会」。ただし、問題1・問題2・問題3すべてが独立した問いになっている。

 

問題1

1枚の紙を折りたたみ、左とじのしおりを作るとき、しおりの表紙と5ページは、しおりにする前の状態ではどの位置にきて、さらに上下どちらの向きで文字を書けば良いかを答える問題。

図2の「しおりの作り方」をヒントに、構造を理解していくと、表紙の位置が限られていることが分かる。

解答は1通りに決まらず、表紙の場所によって5ページ目の場所が変わるが、ここは必ず正解したい問題。

 

問題2

ある模様を〔約束1〕に基づいて表現した図9を〔約束2〕で表現したとき、漢字と数字の合計の個数がいくつになるかを答える問題。また、それを踏まえて、〔約束1〕と〔約束2〕のどちらを使うと表現する漢字と数字の合計の個数が少なくなるのかを答え、さらにその理由を説明する問題。実質、答えることが3つある。

いわゆる「取扱説明書問題」が適性検査Ⅱに登場。図も多く登場し一見複雑なように見えるが、実はよく読むとそれほど複雑ではない

ルールを読み込み、図10を利用して〔約束1〕で示された模様を描き、〔約束2〕で表すと、漢字と数字の合計は出せる。また、〔約束1〕の1の行や8の行が少ないことや、〔約束2〕のイの列やウの列が多いことから、答えを導き出す。

意外と差がついているように感じるが、この問題も正解をしておくと楽になる。

 

問題3

表1のカードをちょうど10枚使って、図16の「★」の位置から「え」の位置を必ず通るようにして、「お」の位置までおもちゃを動かすことにしたとき、使うカードの種類とその並べ方を答える問題。

問題2に引き続きこの問題も「取扱説明書問題」である。この問題でも図が多く登場し、複雑なように見せているが、よく読むとそれほど複雑ではない。ただし2問連続でこの形が出てくると、気になるのは時間配分である。

ポイントは「前進が2種類あること」「回転の仕方」「面を変えるときの進み方」。特に「前進が2種類ある」ことから、とりあえずいったん②を使わずに「★」→「え」→「お」に着くように手順を作っておき、後で10枚になるように微調整すればよい。

 

 

  • 大問2

テーマは「外国人旅行者」。社会がテーマではあるが、知識がほぼ全くといっていいほど要求されず、いわゆる「都立中の社会」。

「あなたの考えを書きなさい」という、ある程度答えに幅があり、具体性が求められる問題が登場。

 

問題1

花子さんと太郎くんが会話文中で、図1をもとに日本人の出国者数と、日本への外国人の入国者数を比べて、それぞれの変化の様子について話し合っているので、それに合うように空欄(あ)~(え)を埋める問題。

都立中の問題に典型的な「グラフの読み取り」と「割合計算」の問題だが、割合計算が大幅に簡略化された。

問題文にも「変化のようす」と書かれているが、そもそも「折れ線グラフ」の時点で書くべき内容は「変化のしかた」、つまり「増減の度合い」または「変化が(あまり)ない」のほぼどちらかになるので、あとはグラフを読み取って答えればよい。

資料も1つしかないためそれほど難しくない。この問題のように、グラフの種類によってある程度書くべき方向性が決まるので、「グラフの特徴」をそれぞれつかみ、確実に正解できるようにしておきたい。

 

問題2

松本市高山市白浜町の3つの地域から1つを選び、その地域で外国人旅行者の延べ宿泊数がここ数年で大幅に増えているのは、観光資源があることの他にどのような理由が考えられるか、表2と表3を踏まえて答える問題。

「あなたの考えを書きなさい」という言い回しが使われた問題であるが、この問題は表2と表3を踏まえる必要があるため、解答の幅はそこまで広くないことに注意

表2と表3を見比べると、どこの地域を選んでも「多言語対応」のことについて書かれていることが分かるので、それについて触れられていればOK。ただし、選んだ地域によって多少言い回しが異なる(表2に合わせる)ので、その点だけ注意。 

 

問題3

案内図記号にはどのような役割があるか、あなたの考えを2つ説明する問題。

こちらがいわゆる「あなたの考えを書きなさい」問題。

会話文中には「さまざまな人に役立っているようだね。」とあるので、「どのような人にとって」「どのように役立っているか」を具体的に説明する必要がある。

この出題形式に慣れておらず、漠然と「さまざまな人にとって」という書き方をしてしまうとアウト。

平成30年度以前にはあまり見られなかった傾向の問題である。今後はこのような問題に答えられるようにも対応しておく必要がある。

 

  • 大問3

テーマは「和紙」。知識があまり要求されず、「知識よりその場の結果が優先」といういわゆる「都立中の理科」。この傾向は適性検査Ⅱが共通化されて以降、ずっと変わっていない。

 

問題1

和紙の水の吸いやすさについて、選んだ紙と、選んだ基準をもとに、和紙は水を何倍吸うかを求める問題。割り切れない場合は小数第二位を四捨五入する指示がある。

「実験結果と会話文を読み取って計算をする問題」。全部で6通りの答えが考えられるが、正直どれを選んでもさほど変わらない(あえて言うならば、工作用紙の減った水の重さが整数なので比較的楽か?)。

選んだ基準の数字をそろえて比較し、計算していけばOK。必ず正解したい問題だが、基準として選ばなかった方の数字は使わないので惑わされないように注意。

 

問題2

プリント用の紙、新聞紙、工作用紙のうちから一つ選び、選んだ紙のせんいの向きが図3のA方向なのかB方向なのかを答え、その理由を実験2・実験3の結果にそれぞれ触れて説明する問題。

実験2と実験3どちらについても、先生が「結果とせんいの向きの関係」について話しているので、それを読み取った上で結果から答えを選べばよい。

新聞紙を選んだ場合は実験3の結果で、工作用紙を選んだ場合は実験2の結果で判断することになるが、問いには「実験2の結果と実験3の結果にそれぞれふれて」とあるので、変化が見られなかった(判断できなかった)もう片方の実験についても書く必要があることに注意。

この点はわずかな問題文の読み取りで差が出てしまうので、気をつけたい。

 

問題3

(1)5回目の実験4に使うのりを作るときに加える水の重さを考え、A~Dのうちから選ぶ問題。

(2)(1)で答えた組み合わせで実験を行うと、なぜなるべく紙がはがれにくくなるのりを作るために加える水の重さを調べることができるのかを、3回目の実験4の結果と関連づけて答える問題。

・3回目までの実験では、加える水の重さが多くなると、おもりの数が増えていること。

・会話文中では、4回目の水の重さは100gとなっていること。

の2点に注目すると、以下の2パターンに分けられる。

1.4回目のおもりの数が増えた場合

→5回目はさらに水の重さを重くして、おもりの数が増えるかどうかを選ぶべきなので、Dとなる。

(なお、会話文中に水は150g以下という指定があるので、こちらの場合も模範解答の通りある程度水の重さが予想できると考えられる)

2.4回目のおもりの数が減った場合

→70~100gの間に最もはがれにくいのりがあると推測できるので、その間の数値にすべき。したがってAとなる。

あまり見ないタイプの問題であったが、問題を読めばそれほど難しくない。時間配分に気をつけて答えを出したい。

 

 

  • 全体を通して

18ページにわたる、相変わらず長い問題文と時間との勝負になる適性検査Ⅱ。

平成30年度よりやや難化した、というよりは、「取扱説明書問題」「あなたの考えを答える問題」「実験の設定を考える問題」など、平成30年度に比べて全体的に問題の方向性が変わったように見える

しかし、基本的に要求されている力はほとんど変わっていない。

以前にも書いたが、「時間に追われてミスを多発する」という受検生は、まずそもそもそれが本当に時間のせいなのかを確認するべき。

もし解き直しや時間が長くなってもミスをしているのであれば、それは時間の問題ではない。

まずは時間制限なしできちんと丁寧にやることを考え、その上で少しずつ時間をかけないようにトレーニングしていくべし。

 

 

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平成27年度 東京都立大泉高附属中 適性検査Ⅲ分析

平成27年度 東京都立大泉高附属中 適性検査Ⅲ

2015年2月3日 実施

45分・大問2問(大問1・2ともにほぼ算数、理科は小問1問)

 

  • 大問1

テーマは「こん虫館へ行く話」。問題は3問あり、すべて独立している。

 

問題1

こん虫がどんな特徴を持っているかを、1つ答える問題。

小学校でも習うような知識なので、絶対に落としたくない問題ではあるが、唯一注意するとしたら「1つ」答えること。問題文をよく読まずに2つ以上答えないようにしたい。

 

問題2

問題文で与えられている「各駅停車」と「急行」についてそれぞれ、時間ときょりの関係を表したグラフをかき、さらにそのグラフを見て分かることを1つ書く問題。

問題文には「各駅停車は最初の駅から最後の駅まで1時間15分」「急行は最初の駅から最後の駅まで50分」と書かれている。さらに「停車時間は考えない」「速さは一定として考える」とも書かれているので、単純に「75分・50km」の点から原点までの直線(各駅停車)と、「50分・50km」の点から原点までの直線(急行)をかけば完成する。これも複雑ではない問題なので確実に正解したい。

一方、グラフを比べて分かることについては、学校解答では「速さのちがいがわかる」というシンプルなものになっている。したがって、グラフを比べて分かることであれば平易なものでも正解となる可能性は高いが、「グラフを比べなくても分かること」を書いてしまうとアウト。例えば、各駅停車よりも急行のほうが時間がかかること、など、すでに文章で書かれていることを書いてしまわないように注意が必要。

 

問題3

いさむ君とゆうた君が、午後4時30分から5時の間に学園駅に着くためには、水族館前駅発のどの電車に乗ればよいかを選び、その電車の発車時刻と学園駅への到着時刻を答える問題。

急行は学園駅にも水族館前駅にも止まるので、各駅停車を選んでも急行を選んでもよいが、急行が「50分で50km進むこと」に注目すると、水族館前駅と学園駅の間の35kmは35分で進むことがすぐに分かるので、それを利用して16時00分発の急行→16時35分着とするのが最も早い上に楽である。

一応、各駅停車でも答えはでるが、他の問題を考えるとここはさらっと解いておきたい。

 

  • 大問2

テーマは「文化祭での的当てゲーム」。問題は全部で5問あるが、こちらも全て独立した問題となっている。

 

問題1

28は、28自身を除く約数である1、2、4、7、14の全てをたした数と等しくなっているが、このような数(完全数)を28以外で答える問題。

現実的には6以外の別解(496、8128など)を答えることはないと思うが、重要なのは答えの出し方。

この問題はノーヒントで出されているのがポイントで、もちろん知っていればすぐに答えられるが、知らなかったとしても「ノーヒントなのだから、少し調べれば答えが出るのでは?」と考えられれば、すんなりと「6」を出すことができる。

考え過ぎてドツボにハマるのもよくないが、少し手を動かして調べてみる癖はつけておきたい。

 

問題2

あきら君の得点が18点だったときの、4本の矢の得点の組み合わせとして考えられるものを1つ答える問題。

得点が18点なので、5点と3点は必ず1本ずつ刺さっており、残りの10点を「5点+5点」にするか「10点+0点」にするかで答えが2通りに分かれる。

ただし、前者の場合は問題ないが、後者の場合は「0点に1本」と答えないように注意。「0点」という的は存在しないので、「的の外に1本」が正しい答えとなる。

実際の採点で、「0点に1本」と書いた場合に減点されているかどうかは不明だが、演習の段階ではこういった細かいところまで目を向けておいて損はない。

 

問題3

横(右)から見た図(図2)と上から見た図(図3)から、たかし君が投げた4本の矢がどこの位置に刺さったかを答える問題。

こういった問題では正面から見た図を考えればよいが、位置関係に気を取られすぎて他の条件を見落とさないように注意。

特に「4本とも命中していること」「23点であること」「☆、○、◎は違う点数であること」「☆、■、○は違う点数であること」から導かれる「◎と■が5点に刺さっていること」を見落としがちである。

個人的には、位置関係よりもこの部分でやや差がついたのではないかと思う。

 

問題4

動いている正三角形が一周してもどってきたときに、命中した○、◎、●、□、■、☆の矢の位置を、解答用紙の図に書き込む問題。

問題に与えられている5つの正三角形を向きを変えながら見て、記号を書き込んでいけばよい。

あくまで結果論であるが配点が高く、合否を分けている問題のように思う。ここで時間をかけて丁寧にやるためにも、大問1をサクッと解ける実力をつけるべし。

 

問題5

図10と図11で与えられている立方体で唯一見えていない1面を、解答用紙の展開図に書き加える問題。

規則性1・2・3の意味を図7~9から正確に読み取ることも重要だが、この問題の最も大事なポイントは「書き加える展開図にある4つの印は何であるか」である。

○、◎、●、□、■、☆を4本ずつ投げているので、図10・図11を見ると残りの展開図に書くべき印が「●1つ、■2つ、○1つ」に決まる。これに気づかないとかなり苦戦を強いられる。

あとは、与えられている展開図からは4通り考えられるので、規則性1・2・3に反しないように印の位置を決めていけばOK。ここもできれば時間をかけて解きたい問題である。

 

  • 全体を通して

適性検査Ⅱの共同作成化によりできた適性検査Ⅲであるが、初年度であったこともあってか比較的穏やかな難易度だったと言える。しかし、大泉高附属中伝統の「立体図形」の問題はしっかり出題されている。

勉強を積み重ねていれば比較的得点しやすいため、初期の段階で適性検査の問題に挑戦するのにおすすめである。

 

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平成30年度 東京都立白鷗高附属中 適性検査Ⅲ分析

平成30年度 東京都立白鷗高附属中 適性検査Ⅲ

2018年2月3日 実施

30分・大問2問小問8問(大問1・大問2ともに算数)

※白鷗高附属中初の適性検査Ⅲ。

 

  • 大問1

テーマは「海外留学」。問題1・2と問題3~5では問題が独立している。

1問1問が独立してる両国高附属中とは少し違う形に。

 

問題1

日本の30000円を各国の通貨に両替すると、それぞれどれくらいの金額を受け取れるか、表1のうちからイギリス以外の2カ国を選び、小数第2位を四捨五入して求める問題。

単純な「単位量あたりの大きさ」の問題で、割り算さえ正確に出来れば難しくない。確実に得点したい問題。

ちなみにどれを選んでもさほど難易度は変わらないので、さっと選んで計算したいところ。

 

 

問題2

日本からカナダへ留学する場合、くみさんは1カナダドルが「84円の場合」と「87円の場合」のどちらの場合に両替をしたほうがいいか、理由を具体的に説明する問題。

ポイントは大きく2点あり、1点目は「カナダへ留学する場合」→「くみさんが使うのはカナダドル」→「よりカナダドルをもらえる方がいい」ということに気づけるか。

2点目は「理由を具体的に説明しなさい」なので、具体例を出して説明できているかどうか。

学校解答は30000円をカナダドルに両替する場合で説明しているが、実は「30000円を持っていく」とは言っていない(あくまでも問題1の例であげているだけである)ので、8700円の場合を用いるのが説明的には楽ではないかと思う。

もちろん30000円を用いて説明しても可であるが、時間を考えるとここで少し時間短縮をは図りたいところ。

 

問題3

「小物入れの表面全体について、色のついた部分の面積は、1辺が1cmの正方形何枚分か」を、図2を参考にし、考え方を表す式とともに答える問題。問題3から方向性が変わる。

解答欄の大きさから「考え方を表す式」は、式だけで十分か。したがって「図形Bの色のついた部分の面積は正方形4枚分であること」を説明しなくてよい(式に表されてよい)と思われる。

なお、小物入れの表面全体についての話で、図形Aと図形Bの合計を単に求めるだけではないので要注意。図形Bの「4枚」を4倍することを忘れずに。

この問題も落としたくない問題だが、説明を長々書いてしまうと時間が食われてしまう。解答欄の大きさから気づきたい。

 

問題4

「はるきさんの法則」を使って、三角形、正方形、長方形以外の多角形で面積が9㎠になる図形を1つ書き、さらにその図形の面積を求める式を「はるきさんの法則」に当てはめて書く問題。

「はるきさんの法則」の理解が必要なのは言うまでもないが、この問題のポイントは「9㎠となる図形は『はるきさんの法則』を用いないほうがさっと描けること」である。なかなか嫌らしい問題。

「はるきさんの法則」にとらわれすぎると、時間が去ってしまう。三角形、正方形、長方形以外の多角形であればいいので、さっと底辺・高さともに3cmの平行四辺形を描きたい。

白鷗高附属中の適性検査Ⅲは時折、こういった固定観念や先入観に縛られるとやられる問題が出題されるため、要注意。

 

問題5

「はるきさんの法則」を使って立体Pのすべての面の面積の合計を求め、その求め方を指定語句を使って説明する問題。

「問題5という配置」「見た目が空間図形」ということで敬遠しがちだが、今までの全ての流れを理解していれば、説明も含めてそれほど難易度は高くない。時間との勝負になると思われる。

 

  • 大問2

テーマは「赤1枚、白1枚のカードを使ったゲーム」。

いわゆる「取説問題」。問題3のみルールが異なっているので注意。

 

問題1

2人が決めたルールにしたがってゲームを3回やった結果が表で表されているので、それをもとに2人の3回の合計得点をそれぞれ求める問題。

取説問題によくある「ルールを理解しているかどうかの確認問題」で、この問題は確実にとりたい。

 

問題2

表1の得点のルールのときに、どちらの色のカードを出せばいいか、くみさんが説明しているのでそれに合うように色と説明を答える問題。

問題1よりは1歩踏み込んで考える必要はあるものの、ルールを理解していればすんなり答えることができるのではないかと思う。

 

問題3

得点のルールを忘れてしまった2人の会話と結果を読んで、どのような得点ルールだったかを考える問題。

ただし、会話文と表だけでは答えが2通り出てくるので、その2通りを両方とも答える必要があり、さらに説明まで求められている。

条件Aによって場合分けが生じるので、その両方について検証する必要がある、いわゆる「場合分けがきちんとできるか」がポイントになる。

ただ、この問題をやるころにはかなり時間もきつくなっている可能性が高い。せめて表だけでもうめられると、差がつけられるように思う。

 

 

  • 全体を通して

平成30年度から導入された白鷗高附属中の適性検査Ⅲだが、富士高附属中や両国高附属中など同じ30分の適性検査Ⅲの内容とは一線を画すものであった。

「問題はそれほど難しくないが、スピード感が必要。一方で落ち着いて考える能力も要求されている」という印象を持った。

学校側からは「適性検査Ⅱの勉強をしていれば十分対応可能」という話がでていたが、この年以降の適性検査Ⅱの難易度を考えると、確かにその通りなように思う。

問題を解くにしてもただ「答えありき」で解くのではなく、きちんと問題文・設問文・条件を読んで、それに見合う答えをだせるように心がけたい。

 

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平成31年度 東京都立両国高附属中 適性検査Ⅲ分析

平成31年度 東京都立両国高附属中 適性検査Ⅲ

2019年2月3日 実施

30分・大問2問(大問1・大問2ともに算数だが、1問だけ理科あり)

 

  • 大問1

通しのテーマは一応「文化祭」だが、クッキーの販売の話、理科クラブでメダカの展示をしている話、美術クラブの展示の話と、1問1問が独立している。

 

問題1

「5枚入りと7枚入りの2種類の組み合わせで買うことができない枚数」をすべて答える問題。

この年の「私立中で見かける、特殊算じゃない問題」

最大の枚数だけでなく、「すべて」答えることになることに注意。

下のように1列あたり5個ずつ、1から順番に数字を並べて調べていく方法が一般的。

1  6 11 16 21 26 31

2  7 12 17 22 27 32

3  8 13 18 23 28 33 …

4  9 14 19 24 29 34

5 10 15 20 25 30 35

5から右、7から右、14から右、21から右、28から右の数はすべて作ることができるので、作ることができるものを消していくと、消されていないものが作れない数となるので分かりやすい。

一応、しらみ潰しに探していっても解けないことはないが、解法を知っているかどうかで時間配分が大きく変わる(しかもこれを問題1に置いているところがなかなか憎い)。

私立中併願組の方がやや有利になった1問か。

 

問題2

外来種が日本に入ってきた理由として、共通して言えることは何かを答える問題。

科目としては一応理科になるが、社会とも、国語ともとれる問題。

会話文中で述べられているのは、

1.アライグマのようにペットや鑑賞の目的で持ち込まれた生き物

2.もともとは食用として持ち込まれた生き物

3.野菜の多く

4.外国からの荷物にまぎれこんで日本に入ってきた植物

外来種であることであるが、これらの共通点は「自ら日本に入ってきたわけではないこと」、つまり何らかの形で「持ち込まれた」こととなる。

持ち込んだのはもちろん人間なので、「人間の活動」によって入ってきているという共通点を見いだす。

今回の適性検査Ⅲの中でも異色の存在で、5問中1問がこれかと思うと、ちょっと拍子抜けだなという印象。

 

問題3

今年の「解がたくさんある問題」は平面図形。立ち入り禁止の部分の面積の合計が22.28㎡になるような台の置き方を考える問題。

解答用紙にはすでに台が4つ置かれており、そこに2つ追加することによって、面積を22.28㎡にしていく。

特徴的な数字に注目するのは、適性検査のみならず私立算数でも重要な考え方である。今回では小数点以下の並びからおうぎ形の個数と正方形の個数を具体的に求めていくことになる。

おそらくこの年で最も面倒な問題で、できた人はおいしいボーナス点が入ったと考えてほぼOK。

 

 

  • 大問2

テーマは「暗証番号」。

ここ最近、両国高附属中の大問2では一貫したテーマやルールが与えられている。

両国高附属中で頻出のいわゆる「取扱説明書問題」。その場での読み取り能力が問われる。

 

問題1

りょうさんが出している1188が、正しいもとの暗証番号ではないことにみさきさんが気がついた理由と、正しいもとの暗証番号を求める問題。

平成30年度もそうだったが、1問目はルール確認の側面があり、確実にとりたい問題。

少し細かいが「暗証番号ではない理由」ではなく「みさきさんがそれに気づいた理由」をきいていることや、みさきさんが「まだ計算していない」と言っていることから、数値ではなく方法が間違っているのでは、と推測した上で話をすすめたい。

桁数の多い割り算を何回もやることになるので、正確な四則演算の力をつけておく必要がある(桁数の多いというか、比較的面倒な割り算がほぼ毎年のように求められる)。

説明は「りょうさんが行った計算」を参考にするとよい。

 

問題2

問題1と同じ条件下で、記録する数が96000000から100000000までになるようなもとの暗証番号を1つ答える問題。おそらくこの年の問題の中では差がついている。

暗証番号の出し方(ア)~(ウ)を確認すると、数字を組み合わせた後に2倍または3倍または5倍していることから、96000000と100000000を2、3、5でそれぞれ割ってみると、2つの暗証番号を組み合わせた直後の数字がでる。

(ア)の場合は2で割って、48000000から50000000まで。

(イ)の場合は3で割って、32000000から33333333まで。

(ウ)の場合は5で割って、19200000から20000000まで。

ここでどのパターンも必ず(千万の位)>(百万の位)になるから(イ)の場合はありえず、

また5で割ったときに、2倍して千の位が1になる数は必ず3桁の数になるので(ウ)の場合もありえない。

したがってここは(ア)のパターンに限られるということに気づいた上で、

3倍した数の千の位が4、5倍した数の千の位が8または9になるような偶数をだせばよい。

ただ、当日の緊張かつ30分という時間制限を考えると、あれこれ頭の中で考えるよりは、いろいろ試してみた方が結果的に答えにたどりついたのではないかと思う。

 

 

  • 全体を通して

ここ最近ではもっとも難易度のバランスがよかったように思う。H29ほど難しくないが、H30ほど簡単でもない。

「答えが一通りに決まらない」「私立中に似た問題」「取扱説明書問題」「ケタの多い割り算」

「ストレートに聞かずにちょっとひねる問題」など、「都立両国」らしさは健在。

そもそも問題数が少ない上に、換算後の配点も高い。

いかに「平常心」で「丁寧に」、かつ「素早く」処理できるかがポイントとなる。

 

 

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2020年度受検用 公立中高一貫校適性検査問題集 全国版

2020年度受検用 公立中高一貫校適性検査問題集 全国版

 

 

令和2年度 東京都立中共同作成問題 適性検査Ⅱ分析

令和2年度 東京都立中共同作成問題 適性検査Ⅱ

2020年2月3日 実施

45分・大問3問(大問1は算数、大問2は社会、大問3は理科)

※すべて使用しているのは

立川国際、南多摩、両国高附属、白鷗高附属、富士高附属、大泉高附属。

桜修館、三鷹は大問1のみ独自問題差し替え、

小石川、武蔵高附属は大問2のみ独自問題差し替え。

 

  • 大問1

テーマは「交流会での展示とゲーム」。問題1と問題2は関連しているが、問題3は独立している。

 

問題1

問題文に与えられた〔約束〕通りに、パネルに縦向きの画用紙を6枚はるとき、問題文中にある図の「長さ①~④」をそれぞれ何cmにするか答える問題。

この年は1問目からがっつり読み込みをしなければならないが、逆に読み込みさえすればそれほど苦にならないか。

解答は1通りに決まらず、自分で決めた置き方によっても変わるが、ここは必ず正解したい問題。

 

問題2

問題文に与えられた〔約束〕通りに、パネルに59枚の画用紙をはるとき、パネルの台数が最も少なくなるときのパネルの台数を答える問題。

注意しなければならないのは、パネル1台につき、はる面は2つあること。

これに気づかないと「パネルが8台ある」という条件にしては台数が多くなり、迷宮入りする可能性あり。

例年よりも守るべき・見るべき条件や問題文が多く、慣れていないとここだけでかなりの時間を食ってしまう

守るべき条件を「ヒント」として考えられるようにしたい。

ドツボにはまったときに問題3や他の大問に移れたかも大きなポイントになり、いろんな意味で差がついた一問だと言える。

 

問題3

〔ルール〕と会話から考えられる、会話文中にあてはまる数字を答える問題。

問題1・2とは完全に独立しており、〔ルール〕も新しくなっているので、問題1・問題2が出来なくても答えることはできる。

こういったものは問題文中に出てくる例を見ながら、規則やルールを理解するのが最も良く、実際にその通りに手を動かしていくのが最も早いと思われる。

先生(ア)の方は確実に正解したい。

花子さん(イ~オ)の方もそれほど面倒ではないので、特に大問1の配点が高い学校の受検生や、大問1で点数を稼ぐ受検生、大問2が差し替えになっている学校を受ける受検生はとりたいところ。

 

なお、演習時は時間との勝負になる可能性が高い。

この問題で出るようなレベルの計算(2桁÷1桁ぐらい)は、暗算でぱっと出来るようにしておきたい。

 

  • 大問2

テーマは「バス」。かつて九段中でも同様のテーマで出題実績あり。

社会がテーマではあるが、知識がほぼ全くといっていいほど要求されず、いわゆる「都立中の社会」。

今回は割合などの計算問題が1問も出題されなかった。

一方、「あなたの考えを書きなさい」という、ある程度答えに幅があり、具体性が求められる問題が出題されるようになっているのは、昨年から変更なし。

 

問題1

1990年度から2000年度までにかけて減少していた乗合バスの「合計台数(図1)」または「1年間に実際に走行したきょり(図2)」と比べて、2001年度から2015年度にかけてどのような移り変わりの様子が見られるかを、どちらかを選んで表1と関連づけて記述する問題。

「あなたの考えを書きなさい」とあるが、この問題は従来からある資料の読み取り問題であることに注意。

原因となる事象は表1から複数考えられるが、結論はグラフから読み取れるので、その部分は別解がないと言える。

複数の資料が与えられたときによくある「一方の資料が原因で、もう一方の資料が結果」の「因果関係」パターン。このパターンは過去にも、また他の公立中高一貫校でも出題されているので、慣れておきたい。

 

問題2

図3・表2に書かれているノンステップバスの標準的な設計の工夫から2つ選び、その2つの工夫に共通する役割として、どのようなことが期待されているか答える問題。

昨年度(H31年度)に出題された「あなたの考えを書きなさい」問題が今年も登場。

会話文中に「いろいろな人が利用しやすいように、設計が工夫されているようですね」とあるので、選んだ2つの工夫によって、具体的にどのような人がどのように利用しやすくなるか、を書く必要がある。

ここが「いろいろな人」という抽象的なくくりになってしまったり、「お年寄りや小さい子」などのように対象が複数になってしまったりすると、具体性に欠けてそれこそ「作問者に期待されている答え」が書けない。

単なる「ユニバーサルデザイン」という単語の勉強で終わってしまっている受検生は要注意。

ユニバーサルデザインとはどういうものなのか、具体例としてどんなものがあるのか、なぜそれが生まれたのかなど、そこまで深く学んでおきたい。

なお、「ユニバーサルデザイン」そのものは都立中でも過去に何回も出題されているテーマである。

 

 

問題3

「バス優先」の車線や「公共車両優先システム」のことを会話文や資料から読み取った上で、どのような課題があり、さらにその課題をどのように解決していけばよいかを書く問題。

問題2に引き続き「あなたの考えを書きなさい」問題

「課題」そのものが考えられても「どのように課題を解決するか」がなかなか浮かばないのではなかろうか、と思う。

その意味では、「あなたの考えを書きなさい」問題の中でも一歩踏み込んだ問いになっている。

普段から課題を解決するためにどうしたらよいか、柔軟に考えることが大事である。

 

  • 大問3

テーマは「モーターや風で動く車」。知識があまり要求されず、「知識よりその場の結果が優先」といういわゆる「都立中の理科」。今年はその色合いが特に強く出ている。

 

問題1

表1の4つのプロペラから1つ選び、そのプロペラが止まっていたときに比べて、回っていたときの電子てんびんの示す値が何gちがうかを答える問題。

ここ最近見られる「実験結果と会話文を読み取って計算をする問題」が今年も出題された。

読み取りさえすれば非常に易しいので、この問題は必ず正解したい。

 

問題2

(1)は表5において、車の模型が最も速かったときのモーターとプロペラの組み合わせを書く問題。

時間が少ない=最も速いなので、これは即答。

(2)は表5から、太郎さんの予想(①の予想)か花子さんの予想(②の予想)が正しくなる場合があるかどうかを考える問題。

どちらかの予想を選んで、その予想が正しくなるかどうかを選び、そのように判断した理由を書くことになる。

都立中理科定番の「対照実験」の考え方を用いる問題。

①の予想を選んだ場合は、プロペラを固定した上で「モーターとかかった時間の関係」を比較、

②の予想を選んだ場合は、モーターを固定した上で「プロペラとかかった時間の関係」を比較する。

例えば、プロペラはEにしておいて、モーターだけA、B、C、Dと変えていくと、かかった時間はどうなるか、という比較の仕方をしていく。

①の場合は「ありません」、②の場合は「あります」が答えになる。

対照実験の考え方を用いる問題はほぼ毎年出題されているので、日頃から訓練しておくべし。

 

問題3

(1)表7の★にあてはまる記号を答える問題。これは確実に正解したい。

(2)実験3の結果から、風をななめ前から当てたときに車が前に動く条件を、表7を作成した上でそれをふまえて答える問題。

まずは表6をもとにして表7を作ると、その条件が見えてくると思われる。

ただし、「あといの和」だけでは条件として不十分なので注意。

 

 

  • 全体を通して

17ページにわたる、相変わらず長い問題文と時間との勝負になる適性検査Ⅱ。

90分なら全部解ける受検生は多いだろうが、それを45分でやるのがこの適性検査である。

「時間に追われてミスを多発する」という受検生は、まずそもそもそれが本当に時間のせいなのかを確認するべき。

もし解き直しや時間が長くなってもミスをしているのであれば、それは時間の問題ではない。

まずは時間制限なしできちんと丁寧にやることを考え、その上で少しずつ時間をかけないようにトレーニングしていくべし。

 

また、適性検査Ⅱは複数回解くのがよい。

このとき、「選んで答える問題」は毎回選ぶ物を変えるようにするとさらに効果が上がる

また、大問1を三鷹や桜修館のものに差し替えたり、大問2を小石川や武蔵高附属のものに差し替えてもよい(この4校の志望者は、その逆をやるのがよい)。

 

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2020年度受検用 公立中高一貫校適性検査問題集 全国版

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