From the New World-しがない塾講師のつぶやき-

日々思ったことをつぶやいていきます。主に教育(受験)のこと、趣味(鉄道・旅行)のことが中心です。

平成31年度 東京都立武蔵高附属中 適性検査Ⅲ分析

平成31年度 東京都立武蔵高附属中 適性検査Ⅲ

2019年2月3日 実施

45分・大問2問(大問1は算数、大問2は理科)

 

  • 大問1

テーマは「図形の切断」。ただし、私立中入試の算数に見られるような、本格的な切断の問題は出題されない。

 

問題1

「四角形を直線で切る」というオーソドックスな問い。

私立中の算数をやったことがある人ならば一度は見たことがあるはず。

(1)では「最も多い方」、(2)では「最も少ない方」を聞いてくる。

規則性の話にまでは発展せず、その場でも解けるような難易度。

 

問題2

「折り紙を切って開いた形」とその面積という、こちらも割とオーソドックス。

条件が一見複雑そうで、そうでもない辺りが都立武蔵中っぽい。

 

問題3

いつも通り、立体図形に話が発展。

「具体例を読み取ってルールを確認する」という典型だが、具体例に「2回目に切り離した後」の図が載っていない。

ここを見落とさないように気をつける必要あり。

 

  • 大問2

テーマは「クロマトグラフィー」。都立中高一貫校の問題らしく、前提知識よりもその場での読み取り能力が問われる問題である。

 

問題1

「薬品Xと薬品Yが分かれたかどうかを、どう調べるか」を説明し、さらにその結果を答える問題。

「蒸発しにくい固体」であることや「蒸発皿」を使えることから、蒸発させる発想を持ってくる。

ただし聞いているのは「調べ方」であって「薬品XとYの見分け方」ではないことに注意。

 

問題2

(1)は図1と図3を見比べて、先生の考えた実験ではどのような結果になるかを答える問い。図1とその前後の文章の正確な読み取りが必要。

図1と図3の水のしみこみ方が上下逆であるため、色が逆になるミスが多発する。

また、①の試験管に色がつかない点もポイント。これも図1の「水がしみこんだ線」と青色との間のすき間から読み取る。

 

(2)は(1)の解答によって答えが分かれるが、理科の計算としてはかなり平易。

 

問題3

(1)は1回のクロマトグラフィーで見分けるための薬品Cと薬品Dのぬりかたを答える問い。正直ここは落としたくない問いだが、最初から丁寧にやり過ぎると時間がきつい頃か。

(2)も色素Eの意味をきちんと文章から読み取らなければ、的外れな答えになってしまう一方で、きちんと読めればいける問いである。

 

  • 全体を通して

条件が多い問題や、正しい読み取りが必要な問題など、

全体的にいかにも「都立武蔵」らしい問題構成。

計算力や知識も必要だが、それ以上に日頃からの「読み取り」の訓練が重要と考える。

 

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