【令和2年度高校入試まとめ2】東京都立高校入試の結果データ(自校作成校2/単位制・併設型中高一貫校)
また少し間が空いてしまいました。
今回は東京都立高校入試の自校作成校のうち、
単位制高校の3校と、併設型中高一貫校の5校について触れたいと思います。
前回と同じく、最新の令和2年度も含めた過去3年の比較として掲載します。
(字が細かくてすみません)
以下は、数値を見た限りでの分析となります。
問題を加味した分析はまだ途中です。あらかじめご了承下さい。
※表の数字は、以下のように算出しています。
・受験率=(受験者数/最終応募数)×100 で算出。
・実質倍率=受験者数/合格者数 で算出。
・手続き率=(手続き数/合格者数)×100 で算出。
1.新宿高校
進学指導特別推進校の1つである新宿高校は久しぶりに出願数が600人を切りましたが、
受験率も90%に回復したため、結果的に昨年とあまり変わらない入試となりました。
平成30年度ごろに見られた2倍超の倍率に比べるとだいぶマシになってきましたが、
相変わらず人気が高く厳しい入試が続いています。
2.国分寺高校
こちらも進学指導特別推進校である国分寺高校は、昨年の反動もあってか
出願人数が減り、受験者数も減ったため一昨年並となりました。
不合格者数はまだ100名を超えていますが、前回紹介した国立・立川・八王子東も含め
都心部に比べると比較的穏やかです。
3.墨田川高校
進学指導推進校唯一の自校作成校である墨田川高校は、
付近の小松川や城東、江戸川の人気が高まる一方で出願人数が大幅に減少。
受験率も下がったためまさかの定員割れ、全員合格という事態になりました。
なお、二次募集を実施していますが、二次募集の倍率も3.0倍と、低迷しています。
4.白鷗高校
5.両国高校
6.富士高校
7.大泉高校
8.武蔵高校
いわゆる「都立中がある高校」である併設型中高一貫校はまとめて総括します。
すでに富士高校・武蔵高校は2021年度入試から、
両国高校・大泉高校は2022年度入試から高校募集を停止することが発表されています。
白鷗高校のみ未だに募集停止時期が発表されていませんが、
停止すること自体は確定しております。
結果を見るとなんと富士高校、大泉高校は定員割れで全員合格、
両国高校も男子は全員合格となりました。
特に大泉高校は大幅な定員割れとなり、二次募集で14名もの募集を行っています。
両国高校は手続きを辞退した人がでて、結果的にこちらも定員割れとなり、
富士高校とともにこちらも二次募集を行うことになりました。
白鷗高校も不合格者数は1ケタ、武蔵高校も不合格者数は11名と、
都立中の倍率に比べると、信じられないような倍率の入試となっています。
やはり、中学がある学校に、高校から入ることの抵抗はあるようですね。
そう考えると、高校募集を停止するのもやむを得ないのかな、と感じます。
次回は、共通問題を実施している学校のうち、
進学指導特別推進校・進学指導推進校の学校の結果を取り上げます。