From the New World-しがない塾講師のつぶやき-

日々思ったことをつぶやいていきます。主に教育(受験)のこと、趣味(鉄道・旅行)のことが中心です。

お久しぶりです

かなり間が空いてしまいました。

いつのまにか、寒くなって参りましたね・・・。

 

なかなか時間がとれなかった、と思っていたのですが、

まあ言い訳に過ぎないなあと思いつつ。

時間は作るものですよね。

 

なるべく、雑記の内容でも更新するようにしたいと思います。

 

 

【2021年度入試】都立富士高附属中の適性検査に変更あり。完全中高一貫校化の影響?

こんにちは。

ものすごく久しぶりになってしまいました。

 

ずっと入試分析が続いていたので、

こちらも久しぶりの「ブログ」となります。

 

さて、9月上旬に各東京都立中の募集要項が発表されました。

大きな変更点は以下の2点。

 

1.全都立中で、報告書点に「小6の英語」が追加。

これは指導要領が改訂された時点である程度予想されていたことですが、

まあ予定通りの変更、といった形でしたね。

ただこのコロナ禍でどのような評定がつけられるのか、英語をすでにやっている人のほうが有利になるのか、等、さまざま疑問が浮かびます。

まあ、そもそも報告書点そのものがブラックボックスのようなものなので、不明な点も多いのですが。。。

 

2.都立富士高附属中の適性検査Ⅲが45分化、さらに得点比率も変更

個人的に一番驚きだったこの変更。

適性検査Ⅲが45分になっただけでなく、これまで適性検査Ⅱの比率が高かった得点比率も変更です。

適性検査Ⅰ:適性検査Ⅱ:適性検査Ⅲ=200点:200点:300点と、

適性検査Ⅲの比率が大きくなります。

 

富士高附属中と言えば、今度の入試から高校募集が停止されます。

それに伴い定員増が噂されています(正式なものは10月上旬ごろ発表かと)。

もし、この影響での適性検査45分化なのであれば、

気になるのはその次に高校募集が停止される、両国高附属中と白鷗高附属中です。

 

もしかしたら、この2校の適性検査Ⅲも45分になるのでは?

 

なんてことも想定されるわけですね。

 

今後の動向が見放せない都立中入試。

何か新しい情報が入り次第、またお話いたします!

 

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平成31年度 東京都立中共同作成問題 適性検査Ⅱ分析

平成31年度 東京都立中共同作成問題 適性検査Ⅱ

2019年2月3日 実施

45分・大問3問(大問1は算数、大問2は社会、大問3は理科)

※すべて使用しているのは

立川国際、南多摩、両国高附属、白鷗高附属、富士高附属、大泉高附属。

桜修館、三鷹は大問1のみ独自問題差し替え、

小石川、武蔵高附属は大問2のみ独自問題差し替え。

 

  • 大問1

テーマは「学校生活最後のお楽しみ会」。ただし、問題1・問題2・問題3すべてが独立した問いになっている。

 

問題1

1枚の紙を折りたたみ、左とじのしおりを作るとき、しおりの表紙と5ページは、しおりにする前の状態ではどの位置にきて、さらに上下どちらの向きで文字を書けば良いかを答える問題。

図2の「しおりの作り方」をヒントに、構造を理解していくと、表紙の位置が限られていることが分かる。

解答は1通りに決まらず、表紙の場所によって5ページ目の場所が変わるが、ここは必ず正解したい問題。

 

問題2

ある模様を〔約束1〕に基づいて表現した図9を〔約束2〕で表現したとき、漢字と数字の合計の個数がいくつになるかを答える問題。また、それを踏まえて、〔約束1〕と〔約束2〕のどちらを使うと表現する漢字と数字の合計の個数が少なくなるのかを答え、さらにその理由を説明する問題。実質、答えることが3つある。

いわゆる「取扱説明書問題」が適性検査Ⅱに登場。図も多く登場し一見複雑なように見えるが、実はよく読むとそれほど複雑ではない

ルールを読み込み、図10を利用して〔約束1〕で示された模様を描き、〔約束2〕で表すと、漢字と数字の合計は出せる。また、〔約束1〕の1の行や8の行が少ないことや、〔約束2〕のイの列やウの列が多いことから、答えを導き出す。

意外と差がついているように感じるが、この問題も正解をしておくと楽になる。

 

問題3

表1のカードをちょうど10枚使って、図16の「★」の位置から「え」の位置を必ず通るようにして、「お」の位置までおもちゃを動かすことにしたとき、使うカードの種類とその並べ方を答える問題。

問題2に引き続きこの問題も「取扱説明書問題」である。この問題でも図が多く登場し、複雑なように見せているが、よく読むとそれほど複雑ではない。ただし2問連続でこの形が出てくると、気になるのは時間配分である。

ポイントは「前進が2種類あること」「回転の仕方」「面を変えるときの進み方」。特に「前進が2種類ある」ことから、とりあえずいったん②を使わずに「★」→「え」→「お」に着くように手順を作っておき、後で10枚になるように微調整すればよい。

 

 

  • 大問2

テーマは「外国人旅行者」。社会がテーマではあるが、知識がほぼ全くといっていいほど要求されず、いわゆる「都立中の社会」。

「あなたの考えを書きなさい」という、ある程度答えに幅があり、具体性が求められる問題が登場。

 

問題1

花子さんと太郎くんが会話文中で、図1をもとに日本人の出国者数と、日本への外国人の入国者数を比べて、それぞれの変化の様子について話し合っているので、それに合うように空欄(あ)~(え)を埋める問題。

都立中の問題に典型的な「グラフの読み取り」と「割合計算」の問題だが、割合計算が大幅に簡略化された。

問題文にも「変化のようす」と書かれているが、そもそも「折れ線グラフ」の時点で書くべき内容は「変化のしかた」、つまり「増減の度合い」または「変化が(あまり)ない」のほぼどちらかになるので、あとはグラフを読み取って答えればよい。

資料も1つしかないためそれほど難しくない。この問題のように、グラフの種類によってある程度書くべき方向性が決まるので、「グラフの特徴」をそれぞれつかみ、確実に正解できるようにしておきたい。

 

問題2

松本市高山市白浜町の3つの地域から1つを選び、その地域で外国人旅行者の延べ宿泊数がここ数年で大幅に増えているのは、観光資源があることの他にどのような理由が考えられるか、表2と表3を踏まえて答える問題。

「あなたの考えを書きなさい」という言い回しが使われた問題であるが、この問題は表2と表3を踏まえる必要があるため、解答の幅はそこまで広くないことに注意

表2と表3を見比べると、どこの地域を選んでも「多言語対応」のことについて書かれていることが分かるので、それについて触れられていればOK。ただし、選んだ地域によって多少言い回しが異なる(表2に合わせる)ので、その点だけ注意。 

 

問題3

案内図記号にはどのような役割があるか、あなたの考えを2つ説明する問題。

こちらがいわゆる「あなたの考えを書きなさい」問題。

会話文中には「さまざまな人に役立っているようだね。」とあるので、「どのような人にとって」「どのように役立っているか」を具体的に説明する必要がある。

この出題形式に慣れておらず、漠然と「さまざまな人にとって」という書き方をしてしまうとアウト。

平成30年度以前にはあまり見られなかった傾向の問題である。今後はこのような問題に答えられるようにも対応しておく必要がある。

 

  • 大問3

テーマは「和紙」。知識があまり要求されず、「知識よりその場の結果が優先」といういわゆる「都立中の理科」。この傾向は適性検査Ⅱが共通化されて以降、ずっと変わっていない。

 

問題1

和紙の水の吸いやすさについて、選んだ紙と、選んだ基準をもとに、和紙は水を何倍吸うかを求める問題。割り切れない場合は小数第二位を四捨五入する指示がある。

「実験結果と会話文を読み取って計算をする問題」。全部で6通りの答えが考えられるが、正直どれを選んでもさほど変わらない(あえて言うならば、工作用紙の減った水の重さが整数なので比較的楽か?)。

選んだ基準の数字をそろえて比較し、計算していけばOK。必ず正解したい問題だが、基準として選ばなかった方の数字は使わないので惑わされないように注意。

 

問題2

プリント用の紙、新聞紙、工作用紙のうちから一つ選び、選んだ紙のせんいの向きが図3のA方向なのかB方向なのかを答え、その理由を実験2・実験3の結果にそれぞれ触れて説明する問題。

実験2と実験3どちらについても、先生が「結果とせんいの向きの関係」について話しているので、それを読み取った上で結果から答えを選べばよい。

新聞紙を選んだ場合は実験3の結果で、工作用紙を選んだ場合は実験2の結果で判断することになるが、問いには「実験2の結果と実験3の結果にそれぞれふれて」とあるので、変化が見られなかった(判断できなかった)もう片方の実験についても書く必要があることに注意。

この点はわずかな問題文の読み取りで差が出てしまうので、気をつけたい。

 

問題3

(1)5回目の実験4に使うのりを作るときに加える水の重さを考え、A~Dのうちから選ぶ問題。

(2)(1)で答えた組み合わせで実験を行うと、なぜなるべく紙がはがれにくくなるのりを作るために加える水の重さを調べることができるのかを、3回目の実験4の結果と関連づけて答える問題。

・3回目までの実験では、加える水の重さが多くなると、おもりの数が増えていること。

・会話文中では、4回目の水の重さは100gとなっていること。

の2点に注目すると、以下の2パターンに分けられる。

1.4回目のおもりの数が増えた場合

→5回目はさらに水の重さを重くして、おもりの数が増えるかどうかを選ぶべきなので、Dとなる。

(なお、会話文中に水は150g以下という指定があるので、こちらの場合も模範解答の通りある程度水の重さが予想できると考えられる)

2.4回目のおもりの数が減った場合

→70~100gの間に最もはがれにくいのりがあると推測できるので、その間の数値にすべき。したがってAとなる。

あまり見ないタイプの問題であったが、問題を読めばそれほど難しくない。時間配分に気をつけて答えを出したい。

 

 

  • 全体を通して

18ページにわたる、相変わらず長い問題文と時間との勝負になる適性検査Ⅱ。

平成30年度よりやや難化した、というよりは、「取扱説明書問題」「あなたの考えを答える問題」「実験の設定を考える問題」など、平成30年度に比べて全体的に問題の方向性が変わったように見える

しかし、基本的に要求されている力はほとんど変わっていない。

以前にも書いたが、「時間に追われてミスを多発する」という受検生は、まずそもそもそれが本当に時間のせいなのかを確認するべき。

もし解き直しや時間が長くなってもミスをしているのであれば、それは時間の問題ではない。

まずは時間制限なしできちんと丁寧にやることを考え、その上で少しずつ時間をかけないようにトレーニングしていくべし。

 

 

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平成27年度 東京都立大泉高附属中 適性検査Ⅲ分析

平成27年度 東京都立大泉高附属中 適性検査Ⅲ

2015年2月3日 実施

45分・大問2問(大問1・2ともにほぼ算数、理科は小問1問)

 

  • 大問1

テーマは「こん虫館へ行く話」。問題は3問あり、すべて独立している。

 

問題1

こん虫がどんな特徴を持っているかを、1つ答える問題。

小学校でも習うような知識なので、絶対に落としたくない問題ではあるが、唯一注意するとしたら「1つ」答えること。問題文をよく読まずに2つ以上答えないようにしたい。

 

問題2

問題文で与えられている「各駅停車」と「急行」についてそれぞれ、時間ときょりの関係を表したグラフをかき、さらにそのグラフを見て分かることを1つ書く問題。

問題文には「各駅停車は最初の駅から最後の駅まで1時間15分」「急行は最初の駅から最後の駅まで50分」と書かれている。さらに「停車時間は考えない」「速さは一定として考える」とも書かれているので、単純に「75分・50km」の点から原点までの直線(各駅停車)と、「50分・50km」の点から原点までの直線(急行)をかけば完成する。これも複雑ではない問題なので確実に正解したい。

一方、グラフを比べて分かることについては、学校解答では「速さのちがいがわかる」というシンプルなものになっている。したがって、グラフを比べて分かることであれば平易なものでも正解となる可能性は高いが、「グラフを比べなくても分かること」を書いてしまうとアウト。例えば、各駅停車よりも急行のほうが時間がかかること、など、すでに文章で書かれていることを書いてしまわないように注意が必要。

 

問題3

いさむ君とゆうた君が、午後4時30分から5時の間に学園駅に着くためには、水族館前駅発のどの電車に乗ればよいかを選び、その電車の発車時刻と学園駅への到着時刻を答える問題。

急行は学園駅にも水族館前駅にも止まるので、各駅停車を選んでも急行を選んでもよいが、急行が「50分で50km進むこと」に注目すると、水族館前駅と学園駅の間の35kmは35分で進むことがすぐに分かるので、それを利用して16時00分発の急行→16時35分着とするのが最も早い上に楽である。

一応、各駅停車でも答えはでるが、他の問題を考えるとここはさらっと解いておきたい。

 

  • 大問2

テーマは「文化祭での的当てゲーム」。問題は全部で5問あるが、こちらも全て独立した問題となっている。

 

問題1

28は、28自身を除く約数である1、2、4、7、14の全てをたした数と等しくなっているが、このような数(完全数)を28以外で答える問題。

現実的には6以外の別解(496、8128など)を答えることはないと思うが、重要なのは答えの出し方。

この問題はノーヒントで出されているのがポイントで、もちろん知っていればすぐに答えられるが、知らなかったとしても「ノーヒントなのだから、少し調べれば答えが出るのでは?」と考えられれば、すんなりと「6」を出すことができる。

考え過ぎてドツボにハマるのもよくないが、少し手を動かして調べてみる癖はつけておきたい。

 

問題2

あきら君の得点が18点だったときの、4本の矢の得点の組み合わせとして考えられるものを1つ答える問題。

得点が18点なので、5点と3点は必ず1本ずつ刺さっており、残りの10点を「5点+5点」にするか「10点+0点」にするかで答えが2通りに分かれる。

ただし、前者の場合は問題ないが、後者の場合は「0点に1本」と答えないように注意。「0点」という的は存在しないので、「的の外に1本」が正しい答えとなる。

実際の採点で、「0点に1本」と書いた場合に減点されているかどうかは不明だが、演習の段階ではこういった細かいところまで目を向けておいて損はない。

 

問題3

横(右)から見た図(図2)と上から見た図(図3)から、たかし君が投げた4本の矢がどこの位置に刺さったかを答える問題。

こういった問題では正面から見た図を考えればよいが、位置関係に気を取られすぎて他の条件を見落とさないように注意。

特に「4本とも命中していること」「23点であること」「☆、○、◎は違う点数であること」「☆、■、○は違う点数であること」から導かれる「◎と■が5点に刺さっていること」を見落としがちである。

個人的には、位置関係よりもこの部分でやや差がついたのではないかと思う。

 

問題4

動いている正三角形が一周してもどってきたときに、命中した○、◎、●、□、■、☆の矢の位置を、解答用紙の図に書き込む問題。

問題に与えられている5つの正三角形を向きを変えながら見て、記号を書き込んでいけばよい。

あくまで結果論であるが配点が高く、合否を分けている問題のように思う。ここで時間をかけて丁寧にやるためにも、大問1をサクッと解ける実力をつけるべし。

 

問題5

図10と図11で与えられている立方体で唯一見えていない1面を、解答用紙の展開図に書き加える問題。

規則性1・2・3の意味を図7~9から正確に読み取ることも重要だが、この問題の最も大事なポイントは「書き加える展開図にある4つの印は何であるか」である。

○、◎、●、□、■、☆を4本ずつ投げているので、図10・図11を見ると残りの展開図に書くべき印が「●1つ、■2つ、○1つ」に決まる。これに気づかないとかなり苦戦を強いられる。

あとは、与えられている展開図からは4通り考えられるので、規則性1・2・3に反しないように印の位置を決めていけばOK。ここもできれば時間をかけて解きたい問題である。

 

  • 全体を通して

適性検査Ⅱの共同作成化によりできた適性検査Ⅲであるが、初年度であったこともあってか比較的穏やかな難易度だったと言える。しかし、大泉高附属中伝統の「立体図形」の問題はしっかり出題されている。

勉強を積み重ねていれば比較的得点しやすいため、初期の段階で適性検査の問題に挑戦するのにおすすめである。

 

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平成30年度 東京都立白鷗高附属中 適性検査Ⅲ分析

平成30年度 東京都立白鷗高附属中 適性検査Ⅲ

2018年2月3日 実施

30分・大問2問小問8問(大問1・大問2ともに算数)

※白鷗高附属中初の適性検査Ⅲ。

 

  • 大問1

テーマは「海外留学」。問題1・2と問題3~5では問題が独立している。

1問1問が独立してる両国高附属中とは少し違う形に。

 

問題1

日本の30000円を各国の通貨に両替すると、それぞれどれくらいの金額を受け取れるか、表1のうちからイギリス以外の2カ国を選び、小数第2位を四捨五入して求める問題。

単純な「単位量あたりの大きさ」の問題で、割り算さえ正確に出来れば難しくない。確実に得点したい問題。

ちなみにどれを選んでもさほど難易度は変わらないので、さっと選んで計算したいところ。

 

 

問題2

日本からカナダへ留学する場合、くみさんは1カナダドルが「84円の場合」と「87円の場合」のどちらの場合に両替をしたほうがいいか、理由を具体的に説明する問題。

ポイントは大きく2点あり、1点目は「カナダへ留学する場合」→「くみさんが使うのはカナダドル」→「よりカナダドルをもらえる方がいい」ということに気づけるか。

2点目は「理由を具体的に説明しなさい」なので、具体例を出して説明できているかどうか。

学校解答は30000円をカナダドルに両替する場合で説明しているが、実は「30000円を持っていく」とは言っていない(あくまでも問題1の例であげているだけである)ので、8700円の場合を用いるのが説明的には楽ではないかと思う。

もちろん30000円を用いて説明しても可であるが、時間を考えるとここで少し時間短縮をは図りたいところ。

 

問題3

「小物入れの表面全体について、色のついた部分の面積は、1辺が1cmの正方形何枚分か」を、図2を参考にし、考え方を表す式とともに答える問題。問題3から方向性が変わる。

解答欄の大きさから「考え方を表す式」は、式だけで十分か。したがって「図形Bの色のついた部分の面積は正方形4枚分であること」を説明しなくてよい(式に表されてよい)と思われる。

なお、小物入れの表面全体についての話で、図形Aと図形Bの合計を単に求めるだけではないので要注意。図形Bの「4枚」を4倍することを忘れずに。

この問題も落としたくない問題だが、説明を長々書いてしまうと時間が食われてしまう。解答欄の大きさから気づきたい。

 

問題4

「はるきさんの法則」を使って、三角形、正方形、長方形以外の多角形で面積が9㎠になる図形を1つ書き、さらにその図形の面積を求める式を「はるきさんの法則」に当てはめて書く問題。

「はるきさんの法則」の理解が必要なのは言うまでもないが、この問題のポイントは「9㎠となる図形は『はるきさんの法則』を用いないほうがさっと描けること」である。なかなか嫌らしい問題。

「はるきさんの法則」にとらわれすぎると、時間が去ってしまう。三角形、正方形、長方形以外の多角形であればいいので、さっと底辺・高さともに3cmの平行四辺形を描きたい。

白鷗高附属中の適性検査Ⅲは時折、こういった固定観念や先入観に縛られるとやられる問題が出題されるため、要注意。

 

問題5

「はるきさんの法則」を使って立体Pのすべての面の面積の合計を求め、その求め方を指定語句を使って説明する問題。

「問題5という配置」「見た目が空間図形」ということで敬遠しがちだが、今までの全ての流れを理解していれば、説明も含めてそれほど難易度は高くない。時間との勝負になると思われる。

 

  • 大問2

テーマは「赤1枚、白1枚のカードを使ったゲーム」。

いわゆる「取説問題」。問題3のみルールが異なっているので注意。

 

問題1

2人が決めたルールにしたがってゲームを3回やった結果が表で表されているので、それをもとに2人の3回の合計得点をそれぞれ求める問題。

取説問題によくある「ルールを理解しているかどうかの確認問題」で、この問題は確実にとりたい。

 

問題2

表1の得点のルールのときに、どちらの色のカードを出せばいいか、くみさんが説明しているのでそれに合うように色と説明を答える問題。

問題1よりは1歩踏み込んで考える必要はあるものの、ルールを理解していればすんなり答えることができるのではないかと思う。

 

問題3

得点のルールを忘れてしまった2人の会話と結果を読んで、どのような得点ルールだったかを考える問題。

ただし、会話文と表だけでは答えが2通り出てくるので、その2通りを両方とも答える必要があり、さらに説明まで求められている。

条件Aによって場合分けが生じるので、その両方について検証する必要がある、いわゆる「場合分けがきちんとできるか」がポイントになる。

ただ、この問題をやるころにはかなり時間もきつくなっている可能性が高い。せめて表だけでもうめられると、差がつけられるように思う。

 

 

  • 全体を通して

平成30年度から導入された白鷗高附属中の適性検査Ⅲだが、富士高附属中や両国高附属中など同じ30分の適性検査Ⅲの内容とは一線を画すものであった。

「問題はそれほど難しくないが、スピード感が必要。一方で落ち着いて考える能力も要求されている」という印象を持った。

学校側からは「適性検査Ⅱの勉強をしていれば十分対応可能」という話がでていたが、この年以降の適性検査Ⅱの難易度を考えると、確かにその通りなように思う。

問題を解くにしてもただ「答えありき」で解くのではなく、きちんと問題文・設問文・条件を読んで、それに見合う答えをだせるように心がけたい。

 

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